オリジナルとは
山㟁厚夫の作品が少しずつ世間に浸透してきて、「作家・山㟁厚夫」の名前が知られるようになってくると、「錦壽の商品=山㟁厚夫」の作品と思われるようになりました。
漆器の仕事は昔から分業制で、錦壽では作品のほとんどは自社製造になっていますが、外注品も多くあり、「作家・山㟁厚夫作品」との境界線が必要でした。
そこで、山㟁厚夫がデザインしたもの以外は、外注品も含みますが「錦壽オリジナル」と呼ぶようにしました。また山㟁厚夫がデザインしたものであっても、素材が木製でない場合は錦壽オリジナルに含まれています。
環境に左右されない漆器を提案
山㟁厚夫が始めた「刷毛目塗り」ですが、いきなり木製品となると高価なので、
まずは「使ってみたい」「でも木製品は怖い」という人たちの為に、
木粉入り樹脂製品やABS樹脂などを使い、
塗りの雰囲気はそのままに価格を抑えたものを作っています。
樹脂製品だと何がいいのか?
それは木製品のように保管場所の環境に左右されず、品質を保てるという所です。
だから、ついうっかり落としてしまったという場合でも、
木製品に比べてワレにくく、凹みやヒビが入りにくいのです。
この特性は国内だけに関わらず、海外など日本とは温度や湿度が
まったく違うという環境においても同様の効果があります。
錦壽の漆器は見た目の華やかさはありませんが、
使えば良さが分かるはずと確信しています。
作品の特徴
錦壽オリジナルの商品は、錦壽がデザインしたオリジナルデザインです。
まずは使ってもらいたいので、汁椀や丼が中心でしたが、カトラリーなどの需要も増えてきたので、木地を仕入れ「刷毛目塗り」で仕上げる商品も増えてきました。