越前漆塗り・漆器の専門店。
家族ならではの温かみのある漆器を作っています。
Product By 越前漆塗り・漆器の専門店 KINJU 錦壽

KINJUスタッフブログ

プロフィール


10年程前に個展をした時、ピカッと光沢のある漆器をつくり、並べていました。
お客様ほとんどの方が、入り口に入られてすぐに「手入れは?」「どんな布を使って磨くの?」など、とにかく扱いの質問をするばかりで、器の形や価格を見るのは二の次でした。
私は、もっと気楽に使える漆器を作りたいと考えました。
そしてそれからは、売れるものというより自分が欲しいもの、作りたいものを作るようになりました。
プロフィール
1951 福井県鯖江市寺中町21-2-1に生まれる[:おはな:]
1969
  武生商業高校卒業、家業である漆塗りを習う
1975
  芸術品として売るものを作るのではなく、自分が欲しいもの、作りたいものを作りはじめる。一品ものの芸術作品を作る作家ではなく、日常に使う普段使いの漆器づくりを始める。
1977
  漆をよく知りたいと思い、近くの山で漆の木を20本程見つけて、「漆かき」を体験する。
そこで知った事は漆が木からにじみ出る時の香りはすばらしい。まるでハッカのような「スカッ」としたような香りに初めての感動を覚える。
また、漆が固まったときはすごく硬いものだということをあらためて知り、漆の質を見分ける目を養う。
このときの体験が、後の作家活動に対し大きな影響を与える。
1985
  漆の良さについて知らない人が多く、漆器離れが増えていることを感じる。
この頃から、気軽に買える価格で質感のよい入門用漆器(※1)の提案をはじめる。木の椀ほどではないが、手や唇に触れる感触もよく、扱いやすい利点を持っている。
(※1)入門用漆器は木に感触が近く、価格も手頃なもの。
木紛配合の樹脂を使い、厚い素地づくりをして質の良い本漆で塗り上げる。
1987
  漆器の原点を探りはじめる。
(山岸 談)
漆器をよく使われる方には、木の椀を勧めた。私は木の器を作る時、木の味をなるべく表現するため厚めの木地づくりし、漆は油分や下地材など最小限にして、漆本来のもつ強さや光沢を最大限に表現すよう作成しました。
1988
  「山岸厚夫のうるし展」を浜松市のギャラリー「汎」にて開催。
個展の様子が地元、静岡の新聞に掲載される。
1989
  個展を東京・国立のギャラリー「岳」にて開催。
はじめて荒挽の盛鉢を3点出展。道路から見える所に陳列したので、それを見て来店された骨董屋の主人、美術大学の教授などと新しい交流が始まる。
1990
  生家の二階を「うるしの部屋」に改装。[:おうち:]
床を漆塗りして作品陳列した。家庭画報が「うるしの部屋」を取材。掲載される。
1990
  ホテルオークラの「メノワ」で個展を開催。
ホテルオークラの役員、NHKの番組のレギュラー出演者などと交流が始まる。[:テレビジョン:]
1991
  山口県小郡の「土遊び」で6年連続、毎年秋に個展を開催。
6年使っても丈夫という事が確実に証明される。
1992
  錦壽主催:東京・浜松町の東京都立産業貿易センターで「暮らしの器展」を開催。
(山岸 談)
最初、私の商品のみで展示会を予定していたので、東京の友人に50坪のスペースにて手配を依頼しました。ところが、友人が間違って500坪の会場を予約してしまった。現場を見て、あまりの広さにビックリ!すぐ会場を半分の広さに変更。 しかし250坪でも広いので、急遽知り合いの作家達に電話をし展示会をしないかと声をかける。
漆器作家が18人、陶器が3人、家具が1人、アクセサリー、和紙、絵画、帽子、そしてホンダの手作りオートバイまで出展となった。朝日新聞の全国版に載ったことから、沢山お客様が来られ、今まで見たことない作品ばかりと好評でした。
1993
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2000
  日本全国。各地のギャラリーで個展を開催。
山岸のポリシーは「地図を見るだけでなく、自分の足で歩いて見たい」また、「各地のお客さんと直接会って話がしたい」。とにかく時間のある限り全国の個展会場へ現れる、まるで「旅作家」であった。
1997
  福井県・武生市にぎゃらりー「う」をオープン。
床面積が28坪の二階建て、約50坪の展示スペース。3年間毎月企画展を開催。
1999
  銀座三越より展示会の依頼を受ける。
ぎゃらりー「う」の作家のメンバーが面白いとのことで「12人展」を銀座三越にて開催。
ぎゃらりー「う」が雑誌「銀花」に掲載。
2000
  5/25に楽天市場に出店
2004
  5/21に本店サイトリニューアル
2007
  8月に錦壽サイト制作

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